Ms.teryさん

気の向くままに

人間になりたい

僕は僕自身のことをよく知らない。だからこそ僕という人格は僕という人間の一部であると感じている。 よく知らない、よくわからないから、時折深い海に浮いているような感覚になる。その感覚のせいか、より深いところに僕という人格とは別の僕が存在している…

造形

不確かなものを形にするとき、その輪郭がわからなくなる。 はっきりと知覚していたわけではない。けれど、確かにそこにあるのは知っている。どんなものか気になって、指先でなぞってみる。とても心地いい。肌触りのいいそれに指を走らせる。きっとこうだろう…

幸せの意味がわからないから

幸せの意味がわからないから 誰かの生活を覗くたびに どうしようもない劣等感と 羨望とを抱いてしまうのだ 幸せの意味がわからないから 誰かの生活を覗くたびに どうにもならない優越感と 幸福とを勘違いしてしまうのだ

現状

久しぶりに開いてみた。最近、僕にとっては珍しく悲しみに暮れる日がない。感情に浸るといった時間もあまりない。そんなこんなで書きたくなるような感情も見つからない。 これは良いことなのだけれど、とてもとても素晴らしいことなのだけれど… 僕は悲しみと…

黒と白

ある人は言いました。 「いろんな考えがあるから争いが生まれるのだ」と。 別の人は言いました。 「いろんな考えがあるから世界が広がるのだ」と。 きっとどちらも間違ってなんかいない。

自己肯定感

特別本を読むというわけではない。好きな作家がいることにはいるが、他の人の本を読むかと聞かれるとそうではない。だから本を読む人に比べて圧倒的に語彙力が足りていない。及ぶわけがない。 そんな僕は国語が苦手だった。というより文章を書くこと自体が苦…

才能なんか

追い詰められていけばいくほど、ネガティブな感情の供給が追いつかなくなる。悲しみや不幸、苦痛、逃避願望、自暴自棄、自己嫌悪。そういったものが僕に追いつかなくなる。そうして感情そのものに対する言葉が見当たらないことに気づく。 苦しくて逃げ出した…

いつか

ネガティブな感情ほど創作を捗らせるものはない。 でも、創作するたびにそれに飛び込んでしまうのは無理があるような気がする。 だから、いつかくるその時のためにこの感情を大切に取っておいている。 ここは備忘録。

意図的な死

あるドラマでのワンシーン。 病気で余命宣告を受けていながらも奇跡的に快復した女の子。けれど最愛の恋人が事故で死んだ。生きる理由を失い、車の前へ飛び出した女の子。その時女性が後ろから引っ張り、死ぬのを止めた。そして言う。 「お前が死んだら、お…

然れど応答は冴えず/4ma15

覚めない朝にはカフェインを 眠れぬ夜にはアルコールを 疲れた体にビタミンを 動かない頭にグルコースを

アヒル

いつか書いたけれど、僕は酷い嘘をついている。いじめられていたっていうヒロインを気取りたいがための嘘。ただあながち間違っちゃいないのかも。だっていじめられたと言えばそれはいじめになるという社会が半分だけ出来上がってる。いじめじゃないつもりで…

叶わない願い

誰かの澄んだ綺麗な世界で美しく散ってしまいたい 誰かの可憐に散っていく様をこの目に焼き付けたい 僕は美しく散れるほどできた人間じゃないし、可憐に散る様に圧倒されて壊れてしまう弱い人間だから叶わない願いだけれど…

僕は僕なのだ。

高校より前の記憶があやふやなのだけど、たぶん僕という自我の形成が高校になってからだったことが一番の原因かもしれない。なんとなく昔の僕は僕であって僕じゃないような気がする。これは自分とは何かということに繋がるのだと思う。きっと僕という自我は…

生きたい

自分ではどうすることもできない無力感とどうにかなってしまえという自暴自棄に、無知からくる感情がかき消される。不安や恐怖といったものが全て逃避へと昇華される。楽観と悲観とが乖離する。悲観が無関心へと変わる。そうして今の僕が出来上がる。 受験の…

大人

勉強が嫌いだ。でもそんなことを言ってしまえば、ろくに社会にも出てないくせに甘えるんじゃないと“大人”に言われる。社会に出るのであれば勉強は必須。頑張れない奴らに社会なんか乗り換えられない。“大人”達は口を揃えて言う。「だから“子供”なんだよ。い…

伝える

何かを伝える時、どうしても長くなってしまう。相手に100%の理解なんて求めていないが、誤差が少しでも小さくなるよう補足を多用する。でも残念なことにそうすると長くなる上に、何が言いたいことなのかわかりづらくなる。 ここでの文章だってそうだ。なくて…

どこまでも悲しい喜劇

生きるってのは絶対的な正義なんかじゃなくて、むしろどこまでも悲しくて、それでも楽しい奴らがいたよなって泣きながら笑うような喜劇なのだと思う。 きっと死んだらダメなんてことはないんだ。自発的に死を選ぶことがいけないなんてことはないんだ。自ら死…

信頼

誰かを信じるということは自分を信じることなのだとずっと思っていた。誰かに打ち明ける時信じるのはその誰かではなくて、打ち明けて最悪な場合が起こっても自分で対処できることこそが信じるということで、その関係を信頼と呼ぶのだろうと思っていた。 でも…

僻み

人と関わるのが心底怖かった。誰かの幸せを背負ってしまうから。そうして自由に生きられないから。そんなのはカッコつけで、本当は自分が薄れてしまいそうだから。ただそれだけ。でもそのことがとても怖かったんだ。 誰かと深く関わるということを避けてきた…

友達

友達って言葉に引っかかることがある。 誰しもが一度は考えたことがあるはずだ。自分とこいつは友達なのか。友達とは一体どこからがそうなのか。その疑問が解決されないまま、友達ってどこから友達なのかわからないよねって会話と遭遇する。「私は君のこと友…

醜態

僕の話すことの半分は嘘だ。その後、僕の話したことの8割は嘘になる。そのことについて僕は別になんとも思っていない。 愉悦や恐怖、安堵、注目などの目的の違いはあるはずだが、多くの人が嘘をつく。そうしてついた嘘に織り交ぜた本当も時間が経てばそうで…

欲求

生きる理由ってなんだ。絶対的な生きる理由ってなんなんだ。僕はそれがまだ欲しい。どんな状況でも成り立つ生きる理由が欲しい。残念ながら、僕の持つ生きる理由は死ぬ理由にもなる。あるいは死ぬ理由が生きる理由になり得てしまっている。 もっと本能的な生…

ごめん

僕は過去に縋ってる。今でもなく未来でもなく、僕の前にあるのは過去。目を背けたい時間もずっと浸りたい思い出もある。全部ひっくるめた過去が僕の前にはある。 僕は今と向き合えていないんだ。昔から目を逸らしてきた。6歳の時には両親の離婚を、9歳の時に…

活力

やりたいことがわからない。任意と必須と興味とに引き裂かれて、そんなもの失くしてしまった。昔は全部好意の上に成り立ってた。なのに今じゃ興味だけになって、残りは苦痛の上。きっとそれが良くなかったのだろう。 やっと見つけたはずの自我は、行き場がな…

意味

意味がありそうでなさそうなものほどいい。スマホ片手に下を向く子供で溢れる公園の滑り台とか、ここがどこかわからないほど字が消えかかったバス停の看板とか。アイスの売り上げ絶好調のコンビニのレジにある肉まんなんか最高だ。 正直に言って疲れた。生き…

素敵な人達

高校2年間同じクラス一つ前の番号の子に言われた 「君には幸せになって欲しい。なんでかわかんないけど、笑ってて欲しい。」 中学の時からの友達に言われた 「君はすごいよ。他人の幸せを願ってる。君らしいと言えば君らしい。たとえそれが自分のためだとし…

シーザーサラダ食べたい

突発的に死にたいって思った。得体の知れない苦しみから逃げ続けることに疲れたから、そいつに永遠のさよならを告げてやりたいと思った。 僕は何から逃げているのだろう。何がこんなに苦しいのだろう。もしかするとこの突発的な希死念慮は慢性的な自殺願望な…

自己

何かを考え始めて飽きたり、行き詰まったりして他の何かを考えたはずなのに、結局は同じところに戻ってくる現象に名前をつけたい。 ループとも違う気がする。でも本当に不思議に思うほど、ある一つの疑問に収束する。 僕を僕と呼ぶこの自我はなんなのだろう…

嫌いじゃないよ

3日前、花火を見た。 名前は知らないけれど下が勉強机を置いたりできるスペースがあって、その上がマットレスを置けるようになってる二段ベットみたいなので横になってると、どーんと音が聞こえた。 初めの方は歩道と車道の間にある側溝の蓋の上を人が歩いた…

『世界から猫が消えたなら』

著者、川村元気。 川村元気、どこかで聞いたような名前だと思ったら『四月になれば彼女は』の著者でもあるらしい。内容は微かにしか覚えていないけれど、旅の中で大切なものに気付かされるような物語だった気がする。 この『世界から猫が消えたなら』も大切…