僕について
特別本を読むというわけではない。好きな作家がいることにはいるが、他の人の本を読むかと聞かれるとそうではない。だから本を読む人に比べて圧倒的に語彙力が足りていない。及ぶわけがない。 そんな僕は国語が苦手だった。というより文章を書くこと自体が苦…
いつか書いたけれど、僕は酷い嘘をついている。いじめられていたっていうヒロインを気取りたいがための嘘。ただあながち間違っちゃいないのかも。だっていじめられたと言えばそれはいじめになるという社会が半分だけ出来上がってる。いじめじゃないつもりで…
高校より前の記憶があやふやなのだけど、たぶん僕という自我の形成が高校になってからだったことが一番の原因かもしれない。なんとなく昔の僕は僕であって僕じゃないような気がする。これは自分とは何かということに繋がるのだと思う。きっと僕という自我は…
自分ではどうすることもできない無力感とどうにかなってしまえという自暴自棄に、無知からくる感情がかき消される。不安や恐怖といったものが全て逃避へと昇華される。楽観と悲観とが乖離する。悲観が無関心へと変わる。そうして今の僕が出来上がる。 受験の…
勉強が嫌いだ。でもそんなことを言ってしまえば、ろくに社会にも出てないくせに甘えるんじゃないと“大人”に言われる。社会に出るのであれば勉強は必須。頑張れない奴らに社会なんか乗り換えられない。“大人”達は口を揃えて言う。「だから“子供”なんだよ。い…
何かを伝える時、どうしても長くなってしまう。相手に100%の理解なんて求めていないが、誤差が少しでも小さくなるよう補足を多用する。でも残念なことにそうすると長くなる上に、何が言いたいことなのかわかりづらくなる。 ここでの文章だってそうだ。なくて…
生きるってのは絶対的な正義なんかじゃなくて、むしろどこまでも悲しくて、それでも楽しい奴らがいたよなって泣きながら笑うような喜劇なのだと思う。 きっと死んだらダメなんてことはないんだ。自発的に死を選ぶことがいけないなんてことはないんだ。自ら死…
誰かを信じるということは自分を信じることなのだとずっと思っていた。誰かに打ち明ける時信じるのはその誰かではなくて、打ち明けて最悪な場合が起こっても自分で対処できることこそが信じるということで、その関係を信頼と呼ぶのだろうと思っていた。 でも…
人と関わるのが心底怖かった。誰かの幸せを背負ってしまうから。そうして自由に生きられないから。そんなのはカッコつけで、本当は自分が薄れてしまいそうだから。ただそれだけ。でもそのことがとても怖かったんだ。 誰かと深く関わるということを避けてきた…
友達って言葉に引っかかることがある。 誰しもが一度は考えたことがあるはずだ。自分とこいつは友達なのか。友達とは一体どこからがそうなのか。その疑問が解決されないまま、友達ってどこから友達なのかわからないよねって会話と遭遇する。「私は君のこと友…
僕の話すことの半分は嘘だ。その後、僕の話したことの8割は嘘になる。そのことについて僕は別になんとも思っていない。 愉悦や恐怖、安堵、注目などの目的の違いはあるはずだが、多くの人が嘘をつく。そうしてついた嘘に織り交ぜた本当も時間が経てばそうで…
生きる理由ってなんだ。絶対的な生きる理由ってなんなんだ。僕はそれがまだ欲しい。どんな状況でも成り立つ生きる理由が欲しい。残念ながら、僕の持つ生きる理由は死ぬ理由にもなる。あるいは死ぬ理由が生きる理由になり得てしまっている。 もっと本能的な生…
僕は過去に縋ってる。今でもなく未来でもなく、僕の前にあるのは過去。目を背けたい時間もずっと浸りたい思い出もある。全部ひっくるめた過去が僕の前にはある。 僕は今と向き合えていないんだ。昔から目を逸らしてきた。6歳の時には両親の離婚を、9歳の時に…
やりたいことがわからない。任意と必須と興味とに引き裂かれて、そんなもの失くしてしまった。昔は全部好意の上に成り立ってた。なのに今じゃ興味だけになって、残りは苦痛の上。きっとそれが良くなかったのだろう。 やっと見つけたはずの自我は、行き場がな…
何かを考え始めて飽きたり、行き詰まったりして他の何かを考えたはずなのに、結局は同じところに戻ってくる現象に名前をつけたい。 ループとも違う気がする。でも本当に不思議に思うほど、ある一つの疑問に収束する。 僕を僕と呼ぶこの自我はなんなのだろう…
3日前、花火を見た。 名前は知らないけれど下が勉強机を置いたりできるスペースがあって、その上がマットレスを置けるようになってる二段ベットみたいなので横になってると、どーんと音が聞こえた。 初めの方は歩道と車道の間にある側溝の蓋の上を人が歩いた…
ついさっき絶望した。 僕は蝉が好きな少年だった。 虫取り網を持って捕まえては籠に入れ、気がつけば蝉で溢れていた虫籠を家に持ち帰り、父にうるさいとこっぴどく怒られることもあった。 あんなに綺麗に抜け殻を残すものだから、一つ一つ違いはあるのだろう…
愛している人がいるとする。 その人をどのくらい好きなのか言葉で表すのは、この世で猫に名前をつけることの次くらいには愚かな行為だ。 (飼い猫に名前をつけるのは愛情表現や躾など役に立ち、便利であるので必要ではある) 猫に名前なんてつけたら、自由気ま…
「私、死んじゃいました。」 健康体そのもののような少女は言った。 とても死んだようには見えない少女。 しかし僕には彼女が死んだという確信があった。 他でもないこの僕が彼女を殺したのだから。 飲酒運転中の交通事故。最悪だ。 しかし、幸か不幸か、少…
泣こうって思ったら泣けるようになってた。 別に悲観することはない。 ただそうなっていることに気づいた。 何も悲しくなんかない。 でも、泣こうって思ったら泣けるんだ。 昔は悲しみの供給が必要だった。 辛い時、どうしても泣けなかった。 泣ける話を検索…
生きづらい そう思っている人ならなかなかに多い気がする 生きていることを悔やんでいるような、生きることに絶望しているような。 でも、大抵は諦めている。 どうせ死ねない。 どうしようもないが生きるしかない。 生きるしかないのだが… 生きているのが辛…
俺さ、みんなの前で「差別だの区別だのごちゃごちゃうるせえ。君だから、それだけでいいだろう」的なことを上から目線で言った。 でもさ、そんな偉そうなこと言っておきながら僕自身が本当にそうしていたのかと聞かれても、はいそうですと肯定することはでき…
生物としては優秀なのだけど… 生物としては正しすぎるのだけど… (まあ生物に正しいもクソもないよね) 彼氏彼女、もしくは夫妻がいるのに他の人を抱きたい、愛したいって僕は考えられない。 僕は根本的に理想主義なのだと思う。 というかそう認識している。 …
※あくまで僕個人の考え方であり、このように考えろだなんて思いません。気分を害してしまうことにつきましては、心から謝罪を申し上げます。 未だにカーストが何なのかわかりません。 バラモンとかクシャトリヤの話じゃなくて、スクールカースト的なもの。も…
生きるってことは死ぬんだよ。 当たり前のことなのだけれど… 生きるの中に死ぬが含まれてるんだ。 僕たちは現在進行形で死んでるんだよ。 だけどさ、どうしても“死”は身近にないの。 どんなに死にたいと思っててもさ、相手の死なんて考えてないの。 どんなに…
言葉って不完全で完成形じゃないですか。それがどうしても変な感じがするんですよね。 言葉以外に自分の感情を伝えることはできないのかって何度も考えるんです。身振り?行動?表情?いろんな方法はあるけれど、どれも曖昧なもの。 でも確かに、気持ちが通…
僕のルールのうちの一つ “いただきます”と“ごちそうさま”をできる限り言うようにする 食事は現在だと毎日摂るもので、そんな中で生活していると命がなんなのかわからなくなってくる。目の前にある料理は牛、豚、鶏、鮭などと言ったものが沢山使われている。 …
自分の中の何かが壊れる、そんな瞬間を迎えたことはあるだろうか。 自分を支える細い糸に向かって、小さな小さな出来事がボタンを押して、大きなハサミを動かす。このハサミは錆びついていて切れ味など皆無だが、確かに糸はほつれていく。バーバーカットみた…
今日指を切った。カッターでスッと。割と深めに。不注意だった。切ってすぐに指を洗った。血はなかなか止まらない。止血しようと手首を押さえても止まらない。血がどんどん溢れてくる。意識が遠くなっていった。息がしづらくなった。視界が霞んでいった。血…
僕の中にはいろいろとルールがある。 その一つのお話。 お別れは悲しくなければならない だから、形式的なお別れの後は泣くことにしている。ルールって言っても、僕はそうしたいからそうしている。できるだけ悲しみたい。 そう思うようになったのは、僕の1番…