Ms.teryさん

気の向くままに

良くも悪くも

いつかの記事に“いただきます”と“ごちそうさま”だけは忘れず、意識的に生と向き合いたいと書いた。 昔から気をつけていたことにはいたが、その記事で言語化した後、その言葉たちを欠かすことがほとんどなくなった。やはり、言葉にするというのは一種の具体的…

「君が電話をかけていた場所」「僕が電話をかけていた場所

三秋さんの本を読み返している。 今回は『君が電話をかけていた場所』『僕が電話をかけていた場所』を読んだ。多分一冊の物語が大人の事情によって2つにされたのだと思う。僕は一冊にまとめてもいいのにって思った。 まあそんなことは置いておいて、読んだ…

240円。

ほんの5分前、僕は240円で幸せを買った。 甘いピーチティーとマルゲリータ風味の細長いお菓子。幸せという括りの中では微々たる幸せだろう。でも、綺麗な水も十分な食料もない環境であるなら大いな幸せとなる。 まあ幸せの比較など意味のない話だが…というこ…

ついさっき絶望した。 僕は蝉が好きな少年だった。 虫取り網を持って捕まえては籠に入れ、気がつけば蝉で溢れていた虫籠を家に持ち帰り、父にうるさいとこっぴどく怒られることもあった。 あんなに綺麗に抜け殻を残すものだから、一つ一つ違いはあるのだろう…

偽善でいい

綺麗事ってなんとなく正しい感じがする。自殺はいけない、差別はいけない、いじめはいけない、ルール違反はいけない、親不孝や暴力もいけない。そうなればみんな幸せになれる。だから、そうあるべきなんだ。 そう叫ぶのはただのオナニーだ。自慰と一緒だ。綺…

行動基準

愛している人がいるとする。 その人をどのくらい好きなのか言葉で表すのは、この世で猫に名前をつけることの次くらいには愚かな行為だ。 (飼い猫に名前をつけるのは愛情表現や躾など役に立ち、便利であるので必要ではある) 猫に名前なんてつけたら、自由気ま…

「生きてるだけでえらいよ」

聞いて、私さ、この前自転車にぶつかりそうになったの。おじさん怒って、「危ねえだろうが!前見て歩け!」って。 でもさ、なんか無理なの。顔上げる気力がないの。歩く元気もないの。でも帰んなきゃいけなくて、足って勝手に進まないんだなって思った。横断歩…

雨が好きだ。 匂い、音、感触、軌跡、どれをとっても素晴らしい。 不思議と鼻に残る雨の匂いは、あの日を思い出させる。周りの音がかき消され、世界が遠のいていく。そして雨は僕の肌を打ち、真っ黒く染まった心にまで染み渡る。このまま溶け出してしまいた…

いたいのいたいの、とんでゆけ

「私、死んじゃいました。」 健康体そのもののような少女は言った。 とても死んだようには見えない少女。 しかし僕には彼女が死んだという確信があった。 他でもないこの僕が彼女を殺したのだから。 飲酒運転中の交通事故。最悪だ。 しかし、幸か不幸か、少…

危うさ

泣こうって思ったら泣けるようになってた。 別に悲観することはない。 ただそうなっていることに気づいた。 何も悲しくなんかない。 でも、泣こうって思ったら泣けるんだ。 昔は悲しみの供給が必要だった。 辛い時、どうしても泣けなかった。 泣ける話を検索…

楽観的な悲観主義者

生きづらい そう思っている人ならなかなかに多い気がする 生きていることを悔やんでいるような、生きることに絶望しているような。 でも、大抵は諦めている。 どうせ死ねない。 どうしようもないが生きるしかない。 生きるしかないのだが… 生きているのが辛…

死ぬ可能性

昨日、僕は死んでいたかもしれない。 想いを寄せる人に誕生日プレゼントを渡して、買い物に行って、二人でアイスを食べて、バス停でばいばいって別れた帰路の途中に死が転がってた。 生きている限り死はずっと付き纏うものであって、死んでいたかもしれない…

スターティング・オーヴァー

『スターティング・オーヴァー』を読んだ。 著者は三秋縋さん。 僕のお気に入りの作家の一人。 この本は三秋さんの処女作だ。 読んだというと初見な感じがするけど、この本を読むのは2回目。 つまり、読み返したってことかな。 あらすじをギュッてして、スパ…

逃避

俺さ、みんなの前で「差別だの区別だのごちゃごちゃうるせえ。君だから、それだけでいいだろう」的なことを上から目線で言った。 でもさ、そんな偉そうなこと言っておきながら僕自身が本当にそうしていたのかと聞かれても、はいそうですと肯定することはでき…

ザ・スイッチ

映画を見に行きました。 1人で。 はい、独りで。 何か文句でもありますか? こんなご時世でありまして、周りはカップルが3組だけ。 そこに僕が1人。 何か言いたげな顔してますね。 みなまで言うでない。 というわけで、『ザ・スイッチ』という映画を見ました…

性自認

僕にも言えることなんけど… 性自認に困っている人がいるのを理解しているつもりでも、実際に相手はどうなのかって考えられてない。 そう思いません? あれ、僕だけ? うそだ…もしそうならごめんよ。 生物学的には男の僕が、中性よりの女の子になりたいとか言…

モノアモリー

生物としては優秀なのだけど… 生物としては正しすぎるのだけど… (まあ生物に正しいもクソもないよね) 彼氏彼女、もしくは夫妻がいるのに他の人を抱きたい、愛したいって僕は考えられない。 僕は根本的に理想主義なのだと思う。 というかそう認識している。 …

弱さ

弱さというのは、とても心地がいいんだ。弱いからできないと言ってしまえば楽になれる。だからわりと簡単に、人は自分が弱いのだと認めてしまう。でもね、それをやめれば-自分が弱いのだと認めなければ、少なくとも諦めないでいられる。 引用『魔女と思い出…

カースト

※あくまで僕個人の考え方であり、このように考えろだなんて思いません。気分を害してしまうことにつきましては、心から謝罪を申し上げます。 未だにカーストが何なのかわかりません。 バラモンとかクシャトリヤの話じゃなくて、スクールカースト的なもの。も…

生きるのも死ぬのも結局は同じだから。 決めるのは自分自身でしかないから。 他人にはどうすることだってできない。 でもさ、自分じゃどうにもならなくて。 死にたいって、生きるのが辛いって。 泣いてしまうんじゃないか。 ねえ、絶望的じゃない? どうして…

クソ野郎

生きるってことは死ぬんだよ。 当たり前のことなのだけれど… 生きるの中に死ぬが含まれてるんだ。 僕たちは現在進行形で死んでるんだよ。 だけどさ、どうしても“死”は身近にないの。 どんなに死にたいと思っててもさ、相手の死なんて考えてないの。 どんなに…

眠れない夜

眠れない夜ってありますよね。 眠ろうとすると、そうした分だけ眠れなくなる。 眠たいはずなのに、眠気が捕まえられない。 そんな夜。 一度、家を抜け出したことがあるんです。 どうしても眠れなくって。 窓をぼーっと眺めていると、外に出なきゃいけない気…

美しい蝶を見た。斑模様の大きな蝶。優美に羽衣を靡かせ、天人の如く宙を舞う蝶。 途端に、胸ぐらを掴まれた気がした。この妖美な蝶を捕まえなければならない。 野原を目一杯、蹴った。 空に向かって精一杯、手を伸ばした。 宙を舞う大きな斑が、桜の花びら…

考えごと

空って澄んだ青だからいい。 考えれば考えるほど澄んだ青がしっくりくる。 僕からすると空は世界を包み込むキャンバスなんだ。背景とは違うもの。世界の素というか、土台というか。前提って言葉が好きかな。きっとそうではないのかもしれないけれど、僕の中…

ふわりふわり

足の速さも スタート地点も 違うとこから ヨーイドン 蛍が飛んだ/4ma15 最近見つけた曲なんですが、歌詞が異様にささるんですよね。前を向いてもどうしようもなく、後ろを見ても満たされない。すでに歓声が聞こえるゴールに向かって、歩き続けるしかない。 …

あなたの時間を奪うだけです

言葉って不完全で完成形じゃないですか。それがどうしても変な感じがするんですよね。 言葉以外に自分の感情を伝えることはできないのかって何度も考えるんです。身振り?行動?表情?いろんな方法はあるけれど、どれも曖昧なもの。 でも確かに、気持ちが通…

命とは

僕のルールのうちの一つ “いただきます”と“ごちそうさま”をできる限り言うようにする 食事は現在だと毎日摂るもので、そんな中で生活していると命がなんなのかわからなくなってくる。目の前にある料理は牛、豚、鶏、鮭などと言ったものが沢山使われている。 …

1週間に1冊

最愛なる一度も読んでいない本へ 大変申し訳ございません。 1週間に1冊本読むぞって決めて買ったのにも関わらず、始めた翌週からサボってしまい本当にごめんなさい。言い訳なんてありません。 著者の方が一生懸命、何日もかけて添削を繰り返し、編集者の方が…

ぷつんって身体のどこかで聞こえた気がした

自分の中の何かが壊れる、そんな瞬間を迎えたことはあるだろうか。 自分を支える細い糸に向かって、小さな小さな出来事がボタンを押して、大きなハサミを動かす。このハサミは錆びついていて切れ味など皆無だが、確かに糸はほつれていく。バーバーカットみた…

どれほどの絶望があって自殺するのだろう。想像がつかない。考えたくもない。

今日指を切った。カッターでスッと。割と深めに。不注意だった。切ってすぐに指を洗った。血はなかなか止まらない。止血しようと手首を押さえても止まらない。血がどんどん溢れてくる。意識が遠くなっていった。息がしづらくなった。視界が霞んでいった。血…