Ms.teryさん

気の向くままに

涙を枯らしてしまえ

泣いてはいけない。

 

ちっちゃい頃の僕はそう思っていた。

ちっちゃい頃と言っても2.3歳の話じゃなくて、幼稚園から中学生の時までのこと。

割と最近といえば最近までのお話。

 

ただなぜそう思っていたのかってのには明確な理由があった。

幼稚園の年長組だった時に友達の女の子が言っていた。

 

「ゆり(仮名)のおばあちゃんはね、ゆりが泣いたことわかるんだよ」

「嘘じゃないもん。泣いた後は心が揺れるんだもん。一目見ただけで気づかれたもん」

今思えば泣き腫らした顔を見て気づいただけだろうってわかるけれど、当時の僕は信じちゃったんだよね。

 

泣いたらバレてしまう…

だから泣いちゃダメなんだ。

 

流石に中学の時まで“心が揺れる”とは思ってなかったよ。

でも、泣いちゃダメだって思ってた。

 

泣いたら母さんが悲しむ。

父さんがいなくなったことで僕に対して負い目を感じている母さんが悲しむ。

僕のために頑張ってる母さんを悲しませてはいけない。

 

母親や親戚、友人にも恥ずかしくて言えないけれど、僕は案外母さんのことが好きだったりする。

僕にとっては唯一の家族だもん。

何気に僕は家族想いだと思う。

母さんには絶対に知られたくないけど…

 

僕は泣かないと決めていた。

でも、今ならわかるよ。

泣かないだけが強さじゃない。

泣きたい時には泣いていい。

大事なのは誰に涙を見せるかってことなんだ。

 

もちろん、見せないのが1番いい。

そんなことわかっててもどうしようもない。

僕は泣き虫なんだ。

泣いちゃダメだと思っても独りな夜に泣いてしまう泣き虫だ。

独りで泣くくせに、独りで抱え込もうとする。

そして、そのうち決壊してしまう。

何もかもがどうでもよくなっちゃう。

 

だから、程よく涙を人に見せることにしている。

弱さを見せた方が逆に良くなることもある。

僕は泣き虫だけど、前を向くよ。

支えてくれてありがとう。

そう意思表示をする。