Ms.teryさん

気の向くままに

遺言

周りの人たちが憎たらしい。ただ生きているだけで憎たらしい。ただ生きているだけではないとわかっている。でもそんなことはどうでもいい。どうしようもなく憎い。憎いと感じてしまうのが申し訳なくて、全てを消してしまいたい。僕の記憶から皆を消すか、皆の記憶から僕を消したい。

 

生きる理由までも失ってしまう。それはもう逃れることのできない結末。因果応報ではある。そんな事もわかっている。全て自分が悪い。なのに受け入れることができない。生きる理由を失うという事は僕が死ぬという事だ。はいそうですか、それなら仕方ありませんねと素直に受け入れることはできない。

 

きっともう僕は僕じゃなくなる。生きる理由を失った僕は消えてなくなる。これはある意味僕の遺書だ。最後の言葉だ。僕がもっと強ければ理想を追えただろう。理由を失わず、意味と目的も見出せただろう。でもあまりに僕は弱かった。

 

結局はこうなると決まっていたのだ。恋にはいつか終わりがくるように、僕が生きる理由を失うことも決まっていた。そりゃ当然のことさ。人は死ぬ。生きるというのは死に向かうという事。人は今まさに死ぬという行為の最中にあるという事。

 

けれど僕は少し勘違いをしていた。死に様を選べるとでも思っていた。どう死ぬかくらいは決めれると思っていた。たが、実際はどうだ。後悔に苛まれながら僕は消えてゆくのだ。そう予め決まっていたのだ。

 

悔いながら死んでいくと知っていたら、生きる理由を探すなんてしなかった。失くすと知っていて誰が探そうか。

もうどうしようもない。どうしようもなく皆が憎い。皆に不幸が訪れることを心から願っている。