Ms.teryさん

気の向くままに

Who move my cheese?

チーズはどこへ消えた?と訳されるこの物語。気になる人はここで一旦回れ右をして、読んで欲しい。ちょっとしたネタバレになっちゃう。

 

最近はビジネス書にはまっておりまして、1週間に一冊を目標に読もうと思いました。そしてその第1週目の本“チーズはどこへ消えた”

2匹のねずみと2人の小人、スカラーとスニッフ、ヘムとホーはそれぞれ自分の望むチーズを探し求め、迷路の中を彷徨っていた。

スカラーとスニッフはスニッフの鼻を頼りにスカラーが素早く行動し本能のままにチーズを探した。ヘムとホーは頭脳を駆使して、効率よくチーズを探した。ある日、2匹と2人はようやく沢山のチーズがあるチーズステーションCにたどり着き、それぞれ求めるチーズに巡り会えた。誰が置いているのかふめいだが、チーズは毎日決まった時間にステーションC置かれていた。毎朝、家からそこへ向かうのが日課になった。スカリーとスニッフはステーションCに着くと靴紐を首にかけ、チーズにありついた。ヘムとホーは住処をチーズの近くへと移し、ゆっくりとチーズのもとへ訪れるようになった。

そんなある日チーズが消えた。ヘムとホー怒る。「私たちのチーズがない」一方でスカリーとスニッフは慌てる様子はない。「ああ、やっぱり」そう言った後、スニッフの嗅覚を頼りに首にかけていた靴を履いて新たなチーズを探しに迷路へ向かった。

実はチーズは日に日に少なくなっていたのである。2匹はその変化にいち早く気づき、行動した。2人は普遍であることを根拠なく信じ込み、それが崩れ去ったことに驚き、怒り、絶望するばかりだった。

ホーが言う「もうここにはチーズは無いみたいだよ。別のところへ行こう」

ヘムが言う「行くってどこへ?私のチーズは戻ってくる筈だ」

結局チーズが戻ってくることはなかった。

ホーはヘムを置いてステーションCを出て行った。迷いながらホーはステーションNを見つけた。そこには今まで見たことがないほど沢山のチーズがあった。

「やあ、久しぶり」と2匹のネズミ。

「久しぶり」と1匹の小人。

ホーは目の前のチーズへかぶりついた。

 

こんな話。最後の辺りはだいぶはしょりました。最後はホーがチーズとはなんなのか考察しながら進んでいく。それがこの物語の中心となる部分だから、知りたければ読んでみてください。個人的にはすごく面白かった。

チーズとは僕らが追い求めるもの。昇進だったり、家族だったり、お金、愛、友情だったり。人それぞれのもの。君のチーズは腐りかけていないか。そのことに気がついていないのではないか。君はスカリー、スニッフ、ヘム、ホーのどちらの人間に近いのか。なら、どうすればよいのか。沢山の疑問が問いかけられる。

お恥ずかしながら、僕はホーのような考え方に近いと思う。間違わないと気づかない。ただ間違っていると気づくまでも時間がかかる。スカリーやスニッフのようにはなれない。昔はそう思っていた。けれど、この本を読むと考え方が変わった。たかが数十ページの物語。でもそれ以上のものがあった。

変化を恐れるな。と言う言葉が出てくる。変化することを恐れるな。わずかな変化を見逃すな。行動することを恐れるな。不安に駆られて怖気付くな。

この本を読むまではこんな言葉など嫌気がさすだけだった。何度もうざいだろうが、この本を読んで考え方が変わった。幸せを追い続けようと思った。

もっと喋りたいけど、これ以上喋ると内容全部話してしまいそうなのでやめにします。とりあえずおすすめだよ。薄くて読みやすいし、ビジネス書への堅苦しいっていうイメージが変わる。