Ms.teryさん

気の向くままに

カースト

※あくまで僕個人の考え方であり、このように考えろだなんて思いません。気分を害してしまうことにつきましては、心から謝罪を申し上げます。

 

未だにカーストが何なのかわかりません。

 

バラモンとかクシャトリヤの話じゃなくて、スクールカースト的なもの。もっと言うと、みんなが使う陽キャ陰キャなるもの、ジミーズやオタクだってわからない。

 

中学校の頃、部活入りたてだった僕にある先輩が言った

「もしかして、君はジミーズ?」

「ジミーズってなんすか?」

「地味な集団的な。暗い感じのやつ?」

「わかんないっすね」

先輩は苦笑い。

ただ僕は本気でわからなかった。

 

 

これからカーストという言葉でまとめるけれど、カーストがわからないからって楽な学生生活だったわけではない。

昼休みは仲のいい友達と話す、本を読む、校内を歩き回る、空を眺める、校舎裏で休むという具合に過ごしていた。

お分かりの通り一人で過ごすことも多かった。

 

その理由は単純明白、僕自身が拒絶していた。

嫌がらせをされてからというもの人と関わることを極力避けていた。

もうされないように自分を強く見せようとして、結構暴力的な態度をとっていた。

そんなこんなで友達なんて数えられる程度だ。

 

先輩の言うジミーズで間違いないだろう。

オタクで陰キャと呼ばれても仕方がない。

カーストの中では底辺だったのではないか。

今ではそう思うが、当時の僕はそんなものを一抹も感じていなかった。

 

 

今でも考え方自体は変わらない。

カーストなんてもの存在しない。

クラス内で権力のあるやつ、影響力のあるやつはいるだろう。

反対に影が薄いやつ、いじめの対象になるやうなやつもいるだろう。

 

ただそれをカーストと世間は呼ぶのだから、僕は嘘をついていることになる。

言い換えよう、僕の中のカーストという言葉に当てはまる状況がなかなかない。

 

だが、そんなことを言ってしまえば、本当にどん底の底辺の生活を知らないくせにと言われてしまう。

まあ、気にしてはいないのだけれど…

 

弁解をするなら、カースト上位勢にカーストあるって聞いてもなかったとしか答えないよってこと。

だって奴らは楽しいから。

仮に底辺のやつがいたとしても目にも止まらない。

 

非情か?

そんなもんだろ。

 

大抵の場合、カーストって被害者の妄想なの。

実際はどうだったの?

死にたくなるくらい辛かったの?

じゃあ、死に方調べたことはあるの?

どの方法がいいか考えたことあるの?

漠然と飛び降り、飛び出し、首吊り、リスカとかかんがえてるんじゃないの?

試したことあるの?

文字通り死ぬかと思って、死にきれなかったことあるの?

今度こそ死のうって死ぬ日を決めたことはあるの?

でもやっぱり死ねなくて、死ねない自分に絶望したことはあるの?

 

面と向かって話を聞くことができるなら、こういう言葉を僕は言いたいね。

顔も素性も過去も知らないやつに言われたら、今頃頭の血管切れて死んでるんじゃない?

そうなれば、願いは叶うね。

 

 

沢山煽って申し訳ないのだけど、正直そんなのはどうでもいいんだ。

辛いことがあって、それを表現する適切な言葉が見つかって、当てはめて自分は辛かったんだよって周りに言って、辛かったねって慰めて欲しくなるんだ。

誰だってそうで、僕だってそうだ。

みんなそうだからって、痛みは消えないけどね…

 

分解して考えてみると案外つまんないものでさ、結局は自分を認められたいってことに繋がるんだ。

ありのままの自分を見てよ。

ありのままの自分を愛してよ。

どうして自分を認めてくれないの?

どうして自分じゃだめなの?

もう本当の自分がわからないよ。

もうなにが痛いのかわからないよ。

そうやって複雑になってくんだ。

 

ただやっぱり根本にあるのは認められたい、愛されたいって気持ちだと思うんだ。

だからこそ、カーストって言葉を当てはめちゃダメだと思う。

しっくりくる言葉かもしれない。

でも、人間は弱さに甘えたくなっちゃうの。

 

弱さを認めるのは楽なんだ。

自分は弱いんだって認めてしまえば、それを理由になんだって諦めることができる。

それが完璧に悪いとは言えない。

ただ僕は強くありたいと思うよ。

 

綺麗事かな?

きっとそうだ。

綺麗事を言って、満足をしているのが僕だ。

自己満のために吐いた言葉が刺さるものか。

でもさ、言いたいんだよ。

一番自分に言いたいんだよ。

 

甘えんなクソ野郎。

これ以上逃げる理由を探すな。

ちゃんと向き合え。

お前の生きる理由はなんだよ。

死ぬ理由にしてんじゃねえ。

僕は僕でそれ以外の何者でもないんだよ。

僕だから仕方ないじゃないだろ。

変わろうとしやがれ。

行動に移せ。

 

 

こんなんでもまだまだ言い足りない。

けど、気づいたんだ。

誰かに不満がある時って、自分の欠陥を認められない時が多いんだって。

不満をぶつける相手を間違えちゃいけない。

大切な人を失いたいなんて、もう思うわけないだろ。

生きるのも死ぬのも結局は同じだから。

決めるのは自分自身でしかないから。

他人にはどうすることだってできない。

 

でもさ、自分じゃどうにもならなくて。

死にたいって、生きるのが辛いって。

泣いてしまうんじゃないか。

 

 

ねえ、絶望的じゃない?

どうしても僕らはわかりあえないんだ。

僕の認識する“僕”と君の認識する“僕”とではあまりにも違いすぎてしまうから。

どちらがホンモノかニセモノかなんてない。

どちらもホンモノでニセモノ。

だから、曖昧になってしまう。

 

友達や家族、自分の存在ですら不明瞭。

本当の自分も、偽りの自分も存在しているはずなのに、どちらがそうなのかわからない。

相手のことはもっとわからない。

 

「君は何にでもなれる」

だなんて言うけれど…

実際は、曖昧なものを無理やり形作ることができるということなだけであって、その労力に結果は見合わない。

 

そもそも何故、僕らは形が必要なのだろう。

曖昧で不明瞭なものとわかっていながら、形あるものになろうとしてしまうのだろう。

 

答えなんて見つからない。

誰かを使って自分を形作ろうとするけれど、その誰かもまた不明瞭。

歯のない彫刻刀なんて意味がない。

それすらも本当はわかっている。

 

ただ誰かを使った気になって、自分を形作れた気になる。

ほんの僅かで、脆弱な幸せを求めてる。

 

絶望的だと思わない?

クソ野郎

生きるってことは死ぬんだよ。

当たり前のことなのだけれど…

 

生きるの中に死ぬが含まれてるんだ。

僕たちは現在進行形で死んでるんだよ。

 

だけどさ、どうしても“死”は身近にないの。

どんなに死にたいと思っててもさ、相手の死なんて考えてないの。

どんなに大切な人を失うのを恐れていてもさ、自分がいなくなることまで頭は回らないの。

 

なんか、おかしくない?

生き物である以上、死ぬことは避けられなくて、死はインプットされているはずなのに怖くてたまらない。

より適応した子孫を残すため、有性生殖をとる僕らは、環境収容力を圧迫しないために死んでくの。

なのに、なんで怖いんだよ。

なんでこんなに痛いんだよ。

ふざけんな。

 

みんなもっと死と向き合えよ。

お前が死んだらお前の大切な人が悲しむだろ。

お前の大切な人が死んだらお前が悲しむだろ。

簡単なことじゃないか…

 

なんで僕は死にたいって言っちゃったんだよ。

クソ野郎が。

眠れない夜

眠れない夜ってありますよね。

眠ろうとすると、そうした分だけ眠れなくなる。

眠たいはずなのに、眠気が捕まえられない。

そんな夜。

 

一度、家を抜け出したことがあるんです。

どうしても眠れなくって。

窓をぼーっと眺めていると、外に出なきゃいけない気がして。

親を起こさないようにそーっと抜け出した。

 

夜の街は、僕の知る街じゃなかった。

ただひたすらに静か。

猫の足音だって聞こえた。

最初は好奇心に駆られるまま、公園や大通りの近くまで足を運んだけれど、怖くなっちゃって。

コンビニの明かりが日の光のようで怖くなっちゃって。

その後、すぐにお家に引き返した。

 

懐かしい思い出。

今度、真夜中に誰かと散歩したいな。

美しい蝶を見た。
斑模様の大きな蝶。優美に羽衣を靡かせ、天人の如く宙を舞う蝶。


途端に、胸ぐらを掴まれた気がした。
この妖美な蝶を捕まえなければならない。

 

野原を目一杯、蹴った。

空に向かって精一杯、手を伸ばした。


宙を舞う大きな斑が、桜の花びらのように地に向かってひらひらと堕ちた。
なんとなく手のひらの鱗粉が癪だった。

 

 

少年の頃の記憶。

僕は蝶が好きだった。

母が祖父母の畑仕事を手伝っている間、蝶を見かけては猫のように追いかけていた。

 

僕は独りだった。

父親が出て行った後、母は仕事ばかりだった。

祖父母の畑仕事の手伝いも家計の為。

母は僕に構ってくれるが、やはり独りだった。

 

蝶のようにひらひらと飛んで行けたらいいのに。

畑には沢山の蝶が飛んでいた。

モンシロチョウ、モンキチョウ、カラスアゲハチョウ、カバマダラチョウ、アオスジアゲハチョウ、オオゴマダラ

沢山の蝶が飛んでいた。

 

憧れていたのかもしれない。

飛べていけたなら、どこへだって行ける。

きっと独りではなくなる。

少なくとも独りの悲しみから飛び立てる。

 

何度も何度も目の前を飛ぶ蝶が…

僕の上を嘲るかの如く飛ぶ蝶が…

無性に腹が立った。

 

捕まえなければならない。

籠の中に閉じ込めなければならない。

僕を置き去りにするな。

 

頭の中で、声が響いた。

考えごと

空って澄んだ青だからいい。

考えれば考えるほど澄んだ青がしっくりくる。

 

僕からすると空は世界を包み込むキャンバスなんだ。背景とは違うもの。世界の素というか、土台というか。前提って言葉が好きかな。きっとそうではないのかもしれないけれど、僕の中では空は世界の前提なんだ。

 

 

ただ少し疑問がある。

 

空ってどこまでがそうなのか。

 

僕の世界を包み込むものが空だと仮定するならば、せいぜい大気圏までだろう。

でも、夜には星が見える。暗い空に灯る星を眺めるのは嫌いじゃない。僕の中で星のない夜空は夜空はではない。

 

ならば、宇宙全体のことなのか?

そうであるなら僕は随分と適当なことを言っている。空が僕の世界を包み込むものである限り、宇宙が包み込むほどの世界を僕は持っていない。

 

まあ本当はなんだっていいのだけど…

空が青くて、それを綺麗だと思えればそれでいい。今日も空が綺麗なんだ。その下でつまらないことを考えるのも楽しいじゃないか。

ふわりふわり

足の速さも スタート地点も

違うとこから ヨーイドン

蛍が飛んだ/4ma15

 

最近見つけた曲なんですが、歌詞が異様にささるんですよね。前を向いてもどうしようもなく、後ろを見ても満たされない。すでに歓声が聞こえるゴールに向かって、歩き続けるしかない。

 

自分の磨き上げた武器は現実の前では歯が立たず、せめて追い越されまいと踏み出すけれど、満身創痍の自分に鞭を打つのも火に油。躓いて転んでしまう。

 

そんな身の上を蛍が飛んだ。僅かだけれど確かな光を身に宿した、蛍が飛んだ。嘲笑うかのように蛍が飛んだ。その光を手に入れることができたならば、どれほどいいだろうか。

 

 

そんな感じの曲。

平等なんて言葉は所詮空想論でしかなくて、精神論ではどうにもならない。自分なりに頑張っているのに、遥か遠い光を見ては絶望してしまう。光に届くのはほんのひと握り、いや、ほんの爪の先にしかのらない程度でしかなくて、誰だって足掻いているのだとしても、“誰か”がどうしていようがどうでもよくて、ただただ嘆きたくなる。

 

立ち止まってしまいたいけど、取り残される恐怖に震えるよりは、歩き続ける方がまだマシだと思い込んで、一歩また一歩と歩き出す。でも、3歩歩くと重たい足をあげる力も無くなって、歩き出したことを後悔する。

 

ふわりふわりと、蛍のように飛んでゆけたのなら…その眼には何が映るのかな。